私がこの仕事を始めるまで、
競輪選手とはどんなものかまったく知りませんでした。
競輪というと「ギャンブル」というイメージが強く、近寄りがたい印象がありました。
きっとそういう人は多いのではないかと思います。
でもこの仕事を始め、競輪選手に携わらせていただくようになり
イメージがガラリと変わりました。
他のスポーツとは違い、競輪選手はオフシーズンがありません。
1年間のうちほぼ毎日、日本のどこかでレースが行われているので、
前日の検査日を含め年間1/3は遠征に出ていることになります。
そして時速60~70kmで走ります。車並みです。
このスピードの中、他の選手と接触し落車してしまうと
体にかかるダメージは相当です。まさに『体を張って』います。
怪我と向き合いながら、より上のレベルへと一生懸命リハビリやトレーニングをする姿、
復活していく姿、メンタルの強さを何度か見てきました。
先日のレースで落車され、鎖骨を骨折してしまった選手から
レントゲン写真をいただきました。鎖骨が4つに折れてしまっています。
怪我は鎖骨だけでなく、肋骨、肺、指の腱にも及びます。
しかし今までにも、もっと酷い怪我を乗り越えてきている方です。
復帰に向けリハビリやトレーニングを重ねて、
さらにパワーアップして必ず戻ってくれることでしょう。
何名かのスタッフでお見舞いに行ってきました。
痛々しさはありますが、元気そうでしたので少しホッとしました。
2016/01/30
written by: A.K